ありがとう!のご縁
私は 2013年の春に、今現在セラピーで使用している「NES(ネス)」というエネルギー測定ツール、システムに出会いました。
その年の初めまではJRA(日本中央競馬会)のレースに出走する競走馬たちの育成や治療をする牧場で、小さな組織ながらも現場のトップを任されて働いていた変わり種なんですが、
当時はすでに量子力学とか精神世界にどっぷりハマっていつつも、
自分自身の限界を突き付けられ、それによって苦しみ、受け入れようにも受け入れがたく、自分自身の内面を見たり見なかったり…、心の奥底と向き合ったり逃げようとしたり…、
を繰り返しながら、結局はどんどん自己嫌悪に陥りながらしんどい毎日を送っていました。
ついには耐えられなくなって、20年近くお世話になった競馬の世界と別れる事を決めたのはいいものの…、この先何をすれば良いのか全く分からない状態で5年前の春を迎えようとしていました。
本当に当時は何もヤル気がおきず、エネルギーも枯渇しており、何も出来る気がせずに自信喪失中で…
でも「どうにかしないと!」という藁にもすがる思いから、当時読んでいた小林正観さんの本に「ありがとう!」って数万回言ったら奇跡が起こる!って書いてあったので、愚直にそれをやっていたりしたんです。
人によっては「おいおい!他にやる事あるだろ!」って話かと思いますが、残念ながら当時の私は本当にそれぐらいしか出来なかったんです。それでもし奇跡が起きるのならやってみようか?…と、そのぐらいしか思いつけないぐらい心が病んでいたのかもしれません。(;^_^A
そんな頃に確か… 見るに見かねた妻がなんと
「せっかく時間あるんだから… 修行にでも行ってくれば…、…断食とか…」みたいな事を言ってくれまして…
8種体癖が苦行好きなんて事は当時はまだ知らなかったはずなのに、断食とかを勧めてくる妻は、さすがに10種体癖の勘の良さを持っていたんだと思います。
早速ネットで調べたら、すぐに広島のお坊さんが開いている断食道場を見つけてしまい…
人生初の断食ながらも、10泊コースで申し込んでしまいました (;^_^A
かつては空海も修行したという、人里離れた山あいの小さなお寺での断食生活が始まったのですが、作務や写経、護摩行に滝行などなど…色んな初体験をさせていただきました。
和尚様は元会社経営者で、かなり波乱万丈な人生を乗り越えてきた方でしたが、晩年は絶対に坊主になるんだ!という突飛な夢を叶えられた方でもありました。
何となく豪快で、笑顔に優しさと力強さがみなぎっている印象でした。
そして私と言えば…
断食期間中も事あるごとに忘れずに「ありがとう!」「ありがとう!」と続けていたんです。実際のところ一体何回まで唱えたのかは定かではないのですが…
断食6~7日目ぐらいに突然和尚様から「今日はお客さんが来るから、その方の話を聞きなさい」みたいな事を言われて待っていたら、
事故によりほとんどの指を切断してしまった彫刻家の方が来られまして、自分の身の上話とか人生訓など色々と語ってくれました。
その中で何よりも驚いて、私の心に突き刺さったのは…
その方は事故の後、これまでの我儘な生き方を顧みて改心して、その後出会う人々のために無料で「ありがとう菩薩」というものを不自由な手で一生懸命に掘りながら配って回っていた事でした。
そして私もそれを頂きました。
ずっとバカみたいに「ありがとう!」「ありがとう!」と唱えることぐらいしか残った気力で出来る事はなく、ただただバカの一つ覚えのように「ありがとう!」「ありがとう!」って藁にもすがる思いで言い続けていたら…
まさかはるばる断食のために訪れた広島の山奥で
私よりもっと大変な経験をしたであろう人から「感謝」の大切さと「ありがとう菩薩」を頂いてしまいました。
その時の私は… もうどうにも涙が止められず…
同じ時期に断食でご一緒させていただいた方達のいぶかし気な目も気にせず、
ただただ むせび泣くことしか出来ませんでした。
その時、今でもホントに不思議なんですがはっきり覚えている事があります。
何かとてつもなく大きな存在?にずっと、ず~っと見守られている感覚を感じたんです。
そのとてつもなく大きな存在?は、私の現状が良かろうが悪かろうが、どうであろうが全くお構いなく、ただただ私の事、私という存在を、ずっと見守ってくれているかのようでした。
その何かが私に「ありがとう菩薩」を受け取らせるイベントを用意してくれたとしか思えませんでした。
もちろん凄く暖かくて、言葉に出来ないくらいの有難さを強烈に感じた事を覚えています。今でも思い出すたびに涙が出てきますし、今これを書いていながら涙が出ています(;^_^A
それ以外にも色々と感動的な体験や、シンクロ的な出来事や、不思議なご縁があった10日間でしたが、意外と空腹の方は全然平気なまま無事に最終日を迎える事が出来ました。(実際にはもう死ぬかも…と思ってしまったヤバイ出来事もありましたが…(;^_^A)
同時期にご一緒させていただいた方達は短期断食でしたので、最終日には私だけしか道場に残っておらず、おかげで和尚様と色々とお話も出来たし、最後は駅まで送ってくださいました。
駅までの送迎の途中、私の今後の事を心配して下さったのか…
知り合いの整体師さんのお店とかわざわざ連れていって下さって…、こういう選択肢もあるんだよ!的な事をおっしゃって下さいました。
不思議なご縁でその後、中国の推拿(すいな)という整体について学ぶ事になりましたし、そこで学んだ東洋医学的思想や発想は現在私にとって大きな財産となっています。
そしてこの10日間の断食から帰ってきてすぐに「NES(ネス)」と私は出会う事になりました。たかが機械、というか人工的なツール、システムとの出会いという考え方も出来ますが…
私にとっては「NES(ネス)」と出会えたことは、何かとてつもなく大きな存在?からのプレゼントだったのでは?と今でも感じています!
そしてなんと今日、断食道場「知足庵」の和尚様から Facebook の申請を頂きビックリしました!。
ずっと貴重な体験や、優しいお心遣いに対して、「いつかお礼を言わねば…」と思っていたにも関わらず出来ずにいたのに、まさか和尚様の方から連絡を頂くとは…
そして5年前の、こんな私の事を覚えていて下さったとは…
和尚様、本当にその節はお世話になりました!
お陰様で今、何とか生きています!
お陰様で一生をかけてでも探求していきたい事を見つけられました!
まだまだ不安や恐れはありますが、
私に出来ることを大切にして、
私の人生に起こる出来事に感謝して、
私自身といつも一緒に居られるように生きていきたいと思っております!
久しぶりに当時の事を色々と思い出して、今も涙が止まりません。
私は実はめちゃくちゃ泣き上戸なんです…(;^_^A
でも… もう一回… 和尚様が3日おきに1回だけ塩分補給のために作ってくださった具無しの味噌汁を食べたいなぁ~!って思い出しました。
あれは私の人生で最高に美味い味噌汁でした!
今日という日が突然、私に訪れた事に感謝します <m(__)m>
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