「自分らしさ」の向こうに
第2回 体癖勉強会を開催させていただきました。
毎度お話をしているのですが、長年自分の性格だと思っていたものが実は体の構造や性質からくる癖だった... という事を先ずは知っていただきたいのです。
世の中をどういうフィルターやモノサシでとらえて、理解しようとするのか?
自分の中にどんな傾向や本能があり、何に対して関心や囚われを持ってしまい、ついついに敏感に反応してしまうのか?
これは肉体に先天的に備わったプログラムでもあり、
だからこそ左右型の人はつい「好き嫌い」で物事を決めてしまいがちだし、前後型の人は「損得」に敏感になってしまうし、捻れ型の人は「勝ち負け」にこだわらずにはいられない訳です。
そしてあなた自身の「体癖」と、あなたの人生に登場する人達の「体癖」との関係性の中で、あなたの人生に様々な喜怒哀楽が生まれ、価値観や解釈といった想念・思い込みが生まれてきます。
あなたが背負ってしまったトラウマなどの心の傷にしても、もし今とは違う「体癖」だった場合は全く別の解釈や意味づけがなされて、あなたを長年に渡り悩ます力を持てなかったかもしれないのです。
いわゆる「自分らしさ」というものを形作っている最たるものの一つがこの「体癖」なのですが、これをどう生かしていくかが大切なテーマなんだと感じています。
人間関係や仕事など様々な場面で生きた知恵として、時にテクニックとしても使える素晴らしい理論ではありますが、私が本当に伝えたいのは...
「体癖」は あなたそのもの ではない!という事です。
「体癖」は確かにあなたを特徴づけ、突き動かしてしまう大きな力を持っていますが、
あなたという「存在」以上に大きなものではありえない!という事です。
「 体癖」は強力に働くがゆえに、ちゃんと理解して自覚できるようになってくると、大切な気づきを与えてくれるものでもあると思うのです。
あなたという「存在」や、あなた以外の「存在」に対して、どんな解釈をして、どんな期待をして、どんな条件を突き付けてしまうのか? という気づきです。
つまりどういう基準やプロセスでもって「あるがままの存在」に対して異議を唱えて、自ら「あるがままの存在」から分離して苦しむ事になってしまうのか? ということへの気づきです。
それによって沸き起こってくるのがストレスであり、何らかの強烈な感情でもあるんですが、これらは全てメッセージでありアラームです!
あなたが「無条件であるがままの素晴らしい存在」から離れてしまったことを、分かりやすい形で教えてくれているのです。
あなたがそうなってしまった背景には必ず何らかの「想念や思い込み」が隠れています。そこには必ず沸き起こる強烈な「感情」もセットとなっています。
そしてこれらの「想念」や「感情」を生み出す大きな要因の一つが、あなたの感受性の中心に大きく影響している「体癖」だと私は考えています。
また逆に…少しスピな話になりますが、もし今世で取り組むべき課題としての「想念」や「感情」があるとしたら、その目的に見合った特性(体癖)を選んで生まれてきている 可能性すらあるのではないか?と私は感じています。
だからこそ先ずは自分を知り自覚する、そして気づくことから全てが始まると思うのです。
「体癖」を他者とのコミュニケーションや相性診断に使ったり、仕事の選択やライフスタイルに応用するのは確かに有効ですし、私もそういう伝え方もしますが・・・
そういった「個」としての願望を実現することよりも、もっと違う視点、大切な活用法、そもそもどうしてそういう仕組みが体に内在しているのか?
などについても、皆さんと一緒に考えていける場を作っていきたい!とも感じたので、違う形での集まりも今後開催したいと思っております。
gorono-omoikomi.hatenablog.com