ゴローの「思い込み 」

目には見えない「心と体のつながり」を視覚化して、気づいて、あなたが「思い込み」から自由になるお手伝いをしています。「思い込み」という名の呪縛について私なりの「思い込み」を書き綴ってみるブログです。

たかが「聴くこと」されど「聴くこと」

一昨日の話になるんですが、久々に外で勉強してきました!

 

勉強自体は今、人生で一番と言っていいくらい毎日勉強しまくってるんですが、

 

人に直接教えてもらうことが久しぶりでした。

 

私は9種体癖が影響してか、何でも自分一人でやりたがる傾向にあります。そしてなかなか人に任せられない傾向も・・・それで過去に痛い目にもあいました (^_^;)

 

そんな私ですが今回は湖南市甲西駅前に新しく出来た「今プラス」さんにて

 

 

『ボディワーカーのための心因性疼痛症に対する 心理カウンセリング的アプローチ術』の講座を受けてきました。

 

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(時間に遅れそうで慌てたもので色々と写真を撮り忘れましたが…)

 

 

講師の方は私と同じ湖南市「整処 千楽也」として開業されている

 

整体師であり心理カウンセラーでもある 谷口哲也先生 です。

 

 

先述したように出来る事、出来ない事、何でも一人でやりたがる性格故に「井の中の蛙」状態にもなりかねない私ですが、

 

今回は開催を知ってからずっと気になって楽しみにしていたので、期待も大きかったんですが、

 

谷口先生の人柄や知識やお話に、本当に行って良かったと思える講座となりました。

 

私は心理カウンセラーではないですが、問診という形でカウンセリング的なことはさせていただいてますし、

 

セラピーの内容からもクライアントさんの心の囚われや過去のトラウマなどといつも向かい合う必要があるため、ある程度のカウンセリング技術は必要なんです。

 

今回の谷口先生の講座の中心にあったのは、アメリカの有名な臨床心理学者 カール・ロジャースさんの 「来談者中心療法」 の理論です。

 

私の中では「来談者中心療法」はカウンセリングの基本であり王道とも言えるものだと考えています。

 

その中でも「傾聴」について再度きちんと学びたいと思っていました。

 

人の話を「聴く」って、一見簡単に見えて、ホントに難しく奥が深いものだと思います。ただ聞けばいいってもんじゃないんです。

 

ロジャースの傾聴の基本で検索すればすぐに出てくるのが

 

  • 自己一致
  • 無条件の受容
  • 共感的理解

 

の3つです。これが傾聴者には必要な訳です。

 

もうこの3つの単語を見ただけで「う~ん」と唸ってしまいたくなる深さ(笑)

 

つい言いたがりの、やりたがりの私からすれば(笑)、現状での一番の課題は「自己一致」かな? ということになるかと思います。

 

傾聴者としての自己一致とは、自分の気持ちや考えを自分の心の器からいったん出して、精神を安定させてただ真摯に「聴く人」となる事。

 

もちろん「無条件の受容」も「共感的理解」も当然簡単な事ではないと思いますが、

 

現在はセッションを通じて、クライアントさんが「何を考え、何を感じているか?」を一緒に見つけて行くことに今一番ウェイトをおいてますし、

 

どこまでを無条件に受容できているかは分かりませんが、クライアントさんの「想念」や「思い込み」に取り組むなかで、

 

その方がどんな考えに囚われていようとも「存在」それ自体については絶対否定してはいけないし、そもそも否定しようもないものなのだ!… ということを理解し始めたので

 

やはり一番のネックは「自己一致」であり

 

私なりの別な言い方で言えば 「私」 が出しゃばらないように「傾聴する」ことかなと感じました。

 

セッションのスタイル上仕方がない部分もあるんですが、初めて来られたクライアントさんや、今は聴かないといけない…という場面では、つい何か言いたくなったり、やりたくなったりしちゃう「私」を脇に置いておく事を意識せねばと…(^_^;)

 

あと「待つ」「待ってあげる」ことも苦手な方なのでそこも課題かな…

 

 

講座を聞いていてシンクロみたいに感じたのが 

 

最近ふと「自発的な思いや動きを大事にしなきゃ!」と思ったことです。

 

それが肉体の動きであろうが、心の動きであろうが、

 

人の目や、外部からの評価を気にしたりして

 

イヤイヤ、無理やり、仕方なく・・・やらされた「事」や「思い」って

 

後々心身の大きな問題になりうる可能性を秘めているのに対して

 

自分が自発的にやっている事は問題になりにくいんです。

 

例えが適切か分かりませんが…、嫌な仕事でクタクタになった週末でも、好きな趣味に没頭して体を使うと人は元気になったりします。

 

やらなければいけないと思っている仕事は辛くてしんどいのに、別にやらなくてもいい遊びには人はエネルギーを注ぐことを惜しみません。

 

これは心理的にも当てはまることも多く、

 

例えば「母は私を理解してくれなかった…」と信じて恨んでいたのに、真実は実は…愛する母に心配や迷惑をかけないように、自ら大切な何かを伝える事を断念した… みたいな事もあったりします。

 

本当は自分自身の選択による言動だったのに、その後やっぱり辛い感情や思考に飲み込まれて、いつしかその責任を他者や世界のせいにしてしまい、自分を被害者だと思い込んだ結果、長いあいだ苦しんでいる方が沢山います。

 

でも実は自分が自発的にやったことであり、しかもそれが相手に対する愛からとった言動であることに気づいたりすると…

 

それだけでその後の人生に大きな変化を起こす事もしばしばです。

 

当たり前ですがどんな人でも、深い部分に自分自身の魂の声とも言うべき何らかの「意思」を持っており、

 

その「意思」をこの世界に表現するために自発的な言動を取りたいんだと思います。

 

昨日の講座でもクライアントさんの「実現傾向」を信じることが大切! ということを谷口先生が何度も口にしていました。

 

ロジャースの言う「実現傾向」とは、

 

人が自分の持っている潜在的な能力や自分らしさを発揮していこうとする傾向 

 

の事を言うそうです。

 

だから「傾聴」とはただ「聞く」ということではなく、

 

目の前の相手がどんな人に見えようと 思えようと、

 

相手の「実現傾向」を信じること、相手が自分の力で必ず目指す方向に向かって行ける素晴らしい存在であること を傾聴者自身が信じながら「聴く」ことなのかなと理解しました。

 

 

今私がセッションにおいて使っている流れとすぐマッチする部分もあれば、

 

どう組み込んで行けばよいのかまだ分からない部分もありますが、

 

昨日の講座で学んだこと気づいたことは、分かっていたようで腑に落とせてなかった本質的に大切な事ばかりでしたので、

 

これから仕事やプライベートに関わらず、どんどん取り入れてみようと思います。

 

まずは「聴く」ことから!

 

またまた取り組む新たな課題が与えられて、今後の探求にも熱が入りそうです!(笑)

 

 

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